27日、京都で年に一回行われる、奇祭とされるお祭りを観に行くために、取材に行って来ました。
前日の天気予報による、雨との予測をいい意味で裏切ってくれて、朝から快晴でした。
大阪に住んでいて良かった、とひしひしと思う時って、自分にとってキャッチーな場所が、大阪を中心に固まっていることです。
お祭りは正午からなので、かなり早めに出発して、東山にある、友人のお墓参りをしていきました。
ずいぶん昔に亡くなった友達です。
ここ数年、なかなか行く機会に恵まれなかったので、来られて本当に嬉しかったです。
さて、お祭りまでに近所散策。

こんなのがありまして。

お堂の門前には、こんなのも見えます。
ともに、私は昔から良く行って見知っている所なんですが、あえて語りません(笑)。
私が、京都で一番好きな風景です。
お昼はおばんざい。

我が家で、毎日食べてるメニューそのまんま(笑)。
味付けも薄味で激似(いや、ウチの方がまだ薄いわ)。でも、ちょっとお出汁に品があります。
さばの照り焼き、絶品です。
さて、正午になって奇祭を見物に行きました。
十重二十重に人が群がっている、たくさんの人をかき分けて、比較的前まで行ったのですが、何せ背の低い私。前にいるカメラマニアのおっさん、もとい、カメラをご趣味とされているおじさま達や、背の高い人たちのせいで、微妙に見えつ隠れつの状態で、のぞき込むしか無かったです。
しゃーないので、カメラを高くあげて、「だいたいこんなもんか」感で撮りまくりました。
スリ対策で、片手で重たいカバンを下に下げっぱなし、片手でカメラを掲げっぱなしで、腕がガクガク。
しかも、京都はこの日激暑でした(汗)。汗だらだら、絶対日焼けしてるっ!!
シミがっ!!シワがっ!!乾燥がーっっ(汗)!!
その後、祭りは市中を練り歩くので、それにもずーっと張り付いていって、また激写。
結局400枚くらい撮りました。
昔の、フィルム時代なら考えられない枚数。
デジカメってすばらしい。文明マンセー。
で、その奇祭の写真はというと。

ネタバレになるんで、これだけしかお見せしません。
しないったら、しないのっ(ビシッ)!
ちなみに、見物人の中には外人率高し。さすが京都。
式典には、前原現外務大臣(京都出身だもんね)の奥さんもいらっしゃいました。
べっぴんさんでしたが、声小っちゃ。なんも聞こえなんだです。
その後、この祭りと資料に関連した博物館にも行きました。
そこでも写真を100枚くらい撮ったかな。
貸し切りみたいで、ゆっくり観られました。
しかし、そこを出る直前には、充電していったはずのカメラのバッテリーの残量はほとんど無く、最後はヒヤヒヤしながら撮りました。
ホント言うと、もちょっと撮りたかってんけどな~。
ああ、京都満喫。
さ、頑張ろ。
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無知ほど怖いものは無し。
それはコレ↓。
サンプル用に描いた、落語漫画です。
師匠に稽古をつけてもらっているシーンなのですが、弟子の分際で座布団を敷いております。
桂米二(かつら よねじ)師匠の著書、「
上方落語十八番でございます(日本経済新聞出版社・刊)」を読んで、目からヨダレが!
もとい。
目からウロコが!!
お弟子さんが、師匠に稽古をつけてもらうときは、必ず両者正座をして、さらにお弟子さんは、座布団は敷かないのが礼儀だそう。
オイラ、やっちまったね(滝汗)。
米二師匠は、師匠であり人間国宝でもある、桂米朝師匠の内弟子時代、いつも座布団を敷かないで稽古をつけてもらったために、足の甲や膝頭に、座りダコが出来たというエピソードも掲載されていました。
落語を聴くばっかりじゃ無くて、こういう勉強もしなくちゃいけないですね。
実際、上方落語と江戸落語の違いも、全く分かっていないど素人です。
猛反省。
とろこで。
上方落語に出てくる舞台は、基本的に大阪市内全般に渡りますが、どこかのサイトに河内言葉に近いと書いてあって、やや合点がいきました。
私、生粋の河内の人間なんで分かるのですが、大阪市内は、浪速言葉(船場言葉)といって、河内とはちょっと違います。
他にも、上方落語には京言葉なんかも良く出ますが、関西以外の人には、その区別が、ちょっと分かりづらいことでしょうね。
ちなみに。
私の落語ファーストタッチは、笑福亭鶴光(しょうふくてい つるこ)ししょーです(笑)。
オールナイトニッポンで育った世代ですから(汗)。
ある方から、某誌では「もう少し線(ペン線)が太い方が受ける」というご意見を頂戴しました。
ところが私は、「絵をシャープにしたい!!」と考えていた所なので、かなり真逆。
私の絵柄はちょっと古いので、線をも少し細く、単純化させただけでも、随分変わるんじゃ無いか、と思っていたんですが…。
ということで、その都度求められる場所によって、絵柄を変えて行こうと思ってます(つか、そういう場所があればですけど。あ、あればいいな(汗))。
学校では、はからずも萌えくさい絵を描いたりしてますが、これは正直ムリヤリにやってます。ので、とっくに飽きて来てます。
絵柄にも流行があって、日々変化してますね。

たなか亜希夫氏の新刊が出たので、勇んで買いました。
「リバース エッジ 大川端探偵社」
作・ひじかた憂峰 画・たなか亜希夫

多分(笑)、主人公の村木。結構似た。
たなか亜希夫さんの絵は、画質が似ているせいか、すごく描きやすい。
たなか亜希夫氏は、すごく好きな作家なんだけど、単行本を買ったのは割と最近の「Glaucos(グロコス)」「かぶく者」から。あの名作「軍鶏」を持っていないという、なんともおまぬけな所。
ところで、「大川端探偵社」の原作は、ひじかた憂峰とありますが、この方の別名は、これまた私の大好きな作家「狩撫麻礼」氏。
私は、筋金入りの劇画好き。
高校生の頃、周囲の女の子たちが、アイドルやトレンディドラマを追っかけていたのに、私ときたら、「時代屋の女房」「居酒屋兆治」の世界観にあこがれて、やたら村松友視的な、ジャズも知らないのに、ジャジーなものを追っかけていました。
まさに「あんた背中がすすけてるぜ(by.哭きの竜)」みたいな、「セピア」じゃなくて「黒か濃い灰色に近い焦げ茶」くさい、すすけた世界にあこがれを抱いた、どっぷり裏世界的なワールドを描きたい、という願望バリバリの枯れた女子高生でした。
更に、当時一番強く影響を受けた漫画は、なんと言っても「弐十手物語(作・小池一夫 画・神江里見)」。渋っっ!!
弐十手を愛読(いやもう熟読の域)している女子高生は、世界広しと言えど、私くらいなもんだったでしょう(笑)。
つまり、劇画を描く素地は、高校生の頃に固まったワケです(でも本当に面白かったのは、45巻くらいまでだったな…)。
その反面、「花とゆめ」も大好きで、逢坂みえこや吉野朔実も大好きでしたわ。そのあとは、榛野なな恵にどっぷりハマリまくりだし。おとめ~。
で、その頃出会ったもう一つのジャジーな世界が、狩撫麻礼氏の作品「エイント・チャウ(画・弘兼憲史)」。
本は、もう手元に無いんですが、これがどーにもいかんくらい暗くて(笑)、でもどーにもいかんくらい泣ける作品でした。それがたまらんくらいツボでした。
新宿ゴールデン街を初めて知ったのも、この作品から。
初期の弘兼憲史作品も、私にはすんごいツボで、今改めて大人買いしたいくらい(今の島○作はちょっと…)。
つまり、狩撫麻礼氏との出会いは、私の中の劇画誌と比例するものでして、あのジャジー感は、今でも私の素地の中に息づいています(笑)。
今回の「大川端探偵社」は、週刊ゴラクに不定期連載されています。
さて、この「大川端」ですが、正直ちょっとモノ足んない。
多分、主人公(かな?)である村木、または所長のバックボーンが、何にも描かれていないせいだと思います。
ちょっとがっかり。
どっちかというと、端役の事務員のメグミちゃんが、一番キャラが立ってる(汗)。
あと、たなか亜希夫氏の描く、漫画のコマの「タメ」の悪さが、微妙なのかな~、と思ったり。「かぶく者」を読んだ時も不満に思っていたけど、このヘンなタメの悪さが、ちょっと心地悪い。多分、クセだと思うので、これはどうしようも無いんだろうけど…。残念(ああ、大先輩に対して、なんて口の利き方!!)。
ただ、1話1話のネタは、さすがというか、大好きな「黒か濃い灰色に近い焦げ茶」くさい世界満載(笑)ですので、続刊も買いますよ。
ああ、狩撫さんの原作で漫画描きたいっっ!!
ちなみに、20年前くらいの、ジャジーな劇画については、あたくしいくらでも語れますわ。おほほ。