朝、ちょっとした出来事に遭い、自分の心の中の電卓をはじいているわずか一瞬の間に、なんとも言えないバツの悪いことになってしまい、一日中自己嫌悪に捕らわれてしまった。
「常識的に正しい」ことが恥ずかしいなどと思って、どうしようか逡巡するくらいなら、いっそのことやってしまえばいいのに、どうしてこんなことでまごまごするのだろう、とバツの悪さをずーっとひきずって一日を過ごした。
そんな「常識的に正しい」所を人に見られず、「非常識」な面をたくさんの人に見せてしまった、という生臭いことを考えているという自分に、あふれるほどのイヤ気が支配している。
普段きちんとしている人が、たまたま「いいや」という気持ちになって不真面目な一面を見せている時に、その時にたまたま出会ってしまった人は、その人をずっとルーズな人とみなしてしまう、というような、あの時の感じ。
いずれにせよ、そんなことまで例に出して深く考えてしまう、自分の心の生臭さに、昨日は一日中包まれて過ごしていた。
常識的に行動出来なかったという、自分を良く見せたいとしてしまう感情は、魚が腐ったような生臭い臭いで包まれている。
どうして、ついこんな計算ばかりしてしまうのだろう。
一ノ関圭氏の「鼻紙写楽」の新作を読んだ。やはり氏は最高にいい。早く単行本にならないかと、ずーーーっと待ちこがれている。
私もちょっと島田のお姉さんを描いてみる。が、氏の足元には100万光年及ばない。
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